2023年12月1日、当社も会社設立から33期目を迎えることができました。1992年の設立当時は入管法の改正によって日系ペルー・ブラジル人への就労ビザが発行されることになり毎月数百人の日系人が来日。彼らは日本語がほとんど話せず日本の文化、習慣も中々理解できなくストレスを発散させる場所もありませんでした。そんな彼らのビザ申請、通訳・翻訳、航空券の手配をしているとき、いつも「自分の国の食べ物が食べたい」「ラテン音楽を聞きたい」「スペイン語の新聞・雑誌が読みたい」などの要望があり、手探りでひとつひとつ商品を増やし少しでも彼らが喜んでもらえるよう突き進んできました。
当初は川崎市川崎区の3人が入ればいっぱいになる小さな事務所の一室から始まり、その後近くに移転しアンテナショップ「VIVAS ビーバス」をオープン、お客様の声を参考に日本では売られていない南米商品を増やすことにしました。しかし食品の輸入には書類の取り寄せ、税関での相談、先行サンプルでの食品検査、輸入通関業務等、成田空港での仕事が日増しに増加したため事務所を成田市に移転。成田市に移転したことにより南米現地からの日本到着までの日数削減や輸入コストを減らすことも可能となり、取扱い商品も食品以外にフォルクローレで使用する民族楽器、アンデスやアマゾンの民芸品、アルパカ毛で作られた衣類など年々その種類を増やしています。
1993年~1995年にかけては、ペルー産ナナイ川、プトマヨ川の「ワイルド・ディスカス」を現地アマゾンの生息地まで捕獲に行き、日本へ生きたままの状態で輸出、日本の熱帯魚雑誌「フィッシュ・マガジン」にその時の採取記も掲載し少なからずとも日本の熱帯魚ブームに貢献していました。また外国産のカブトムシが日本に輸入出来ることになったタイミングでペルー産の世界最長の「ヘラクレス・オオカブト」、世界最重量の「マルス・ゾウカブト」をジャングルの奥地まで採取しに行きました。 これらの経験から、なまず博士こと「松坂實」氏から声をかけてもらい、彼が主催する「だいじょうぶだアマゾンツアー」のペルー現地コーディネイター及び通訳兼漁師としてまだ未開のペルー奥地への探検ツアーに何度も同行しました。このツアーから経験した「まだ知られていないペルーの新しい何か」も皆様に知ってもらいたいと思っています。
2015年からは大手テレビ局・新聞社が企画した日本国内を巡回する大展覧会【大アマゾン展:上野・鹿児島・福岡・仙台会場】【古代アンデス文明展:上野・新潟・山梨・仙台・名古屋・富山・大分・静岡・鹿児島会場】【特別展ミイラ:上野・熊本・新潟・富山・福岡・大阪会場】【古代エジプト美術館展:福岡・いわき・東広島・鳥取・福井・新潟会場】の物販コーナーでペルー、グアテマラ、ブラジル、エジプトの民芸品、民族楽器、衣類、食品の販売を行い、たくさんの来場者の方々にご購入いただきました。
2019年には、元JⅠCAスタッフ協力のもとエジプトに渡り、エジプト人の問屋から直接商品を卸してもらうルートを獲得。エジプトの民芸品、衣類、雑貨の直輸入販売も開始しました。
2022年9月から11月に掛けて、世界のコロナ禍が終息に向かい各国の入国制限が緩和されたタイミングで中米グアテマラを訪問。現地の文化、風習、民族性に触れながらマヤ文明の遺跡、マヤ族の各村を廻り調査・勉強してきました。これらの内容は、Vivas Blogで紹介していきます。
特に南米ペルーについて面積は日本の約3.4倍、国土は魚介類が豊富な太平洋岸に面した海岸地帯、多くの農産物の原産地であるアンデスの山岳地帯、有用薬草、フルーツ・生物の宝庫であるアマゾン地帯に分かれます。有用薬草として有名なマカ、キャッツクロー、ガラナなどの健康食品。 ビタミンC含有量がアセロラの2倍あるカムカム、プロ・アスリートに愛用されているアサイなどの アマゾン・フルーツ。
そしてワールド・トラベル・アワード「World’s Leading Culinary Destination(世界で最も美食を楽しめる国)」部門で、ペルーは何度も最優秀賞に選ばれてます。2023年版「世界のベストレストラン50」では、リマの「セントラ(Central)」が世界1位を獲得しました。
またアンデスの文明、文化、遺跡、アマゾンの未開の地域住んでいる先住民族、心惹かれるフォルクローレの音楽や楽器など、まだまだ私達が知らないことが山のようにあります。
(株)リーデルでは、これからも世界各国と日本の懸け橋になることをモットーに、より良い商品をより安く、より多くのお客様に知って頂くため、そして皆様が健康で楽しい時間を過ごせるように頑張っていきますので、応援よろしくお願いします。
2024年10月1日
Vivas Latin Shop
株式会社リーデル Lider co.,ltd.
代表取締役 中島広喜